活動報告

2025年度6月物質・情報卓越コース中間発表会 / 物質・情報卓越教育課程成果発表会開催

物質・情報卓越コースおよび物質・情報卓越教育課程では、6月19日に、成果発表会・中間発表会を大岡山キャンパス ディジタル多目的ホールで開催しました。2025年4月に新設された複合系コース「物質・情報卓越コース」の初めての発表会となります。この発表会には、物質・情報卓越コースおよび物質・情報卓越教育課程に登録する学生が参加し、物質・情報卓越コースの学生は中間発表会として、物質・情報卓越教育課程の学生は成果発表会として研究成果を発表する場となりました。開催形式は対面とZoomを併用したハイブリッド形式で、本コースの連携協力機関である企業関係者や本コースの担当教員、物質・情報卓越教育課程のプログラム担当教員、学生など、学内外から約120名が参加しました。

発表会参加者集合写真
発表会参加者集合写真

第1部 博士後期課程1年の学生による研究発表

第1部の開会式では、物質・情報卓越コース主任の山口猛央先生が開会のあいさつを行いました。続いて、博士後期課程2年の学生による司会進行により、物質・情報卓越教育課程の博士後期課程1年の学生12名と物質・情報卓越コースの博士後期課程1年の学生7名がこれまでの研究成果と今後の物質と情報を融合させた研究への発展等について発表を行いました。1人あたりプレゼンテーション7分、質疑応答4分の持ち時間で進められました。企業関係者や教員、先輩学生より活発な質疑があり、学生にとって自身の研究をアピールする良い機会となりました。様々な研究分野の参加者が集まるこの発表会は、多方面の研究分野の参加者に対し自分の研究を分かり易く説明し、様々な視点からのフィードバックを受ける良い機会となりました。

ディジタル多目的ホールでの発表会開会式
ディジタル多目的ホールでの発表会開会式
 マネジメント教授の前園涼先生よる概要説明
コース主任の山口猛央先生による開会挨拶
博士後期課程1年生による発表の様子
博士後期課程1年生による発表の様子
参加者による活発な質疑応答
参加者による活発な質疑応答

第2部 博士後期課程2年の学生による自主設定論文進捗発表

第2部では、物質・情報卓越コースの桑畑和明特任准教授の進行により、物質・情報卓越教育課程の博士後期課程2年の学生による自主設定論文に関する進捗の発表を英語で行いました。自主設定論文は、自らの博士論文研究とは異なる課題を自主的に設定して研究します。自ら設定した課題に対し、専門分野の枠を超え、物質と情報を用いた複素的な新しい考え方を持つ独創的な研究を自立的に行う能力を身につけることが目的です。教育課程の登録学生は、博士後期課程2年の6月か12月の成果発表会にて、英語で研究の進捗状況を発表した上で、博士後期課程修了時までに、実施した研究結果を論文にまとめます。今回は今年度発表を行う予定の博士後期課程2年生のうち3名が発表を行いました。

TAC-MIの桑畑和明先生による司会進行
博士後期課程2年生による自主設定論文進捗発表
発表後の参加者との質疑応答
斎藤 晋先生による閉会の言葉

物質・情報卓越研究者賞の表彰

第1部、第2部に続き「物質・情報卓越研究者賞」の表彰を行いました。この賞は、特筆すべき成果(受賞成績や顕著な研究業績)をあげた学生に対して年1回表彰するとともに、副賞として追加の経済支援を行います。厳正なる審査の結果、3名の学生が受賞しました。

<物質・情報卓越研究者賞 受賞者>

  • 杉山 茉莉絵(物質理工学院 材料系 博士後期課程1年)
  • 宮下 和聡(物質理工学院 材料系 博士後期課程2年)
  • 森田 悠斗(理学院 化学系 博士後期課程3年)
TAC-MI 優秀特別賞を受賞した杉山さん、森田さんと山口先生(中央)

企業メンターとの面談

研究発表が終わった後、コラボレーションルームとメディアルームにて、TAC-MI学生と企業メンターとの面談を行いました。本コースおよび教育課程では1人の学生に対して、1人の企業メンターがつき、登録から博士後期課程修了まで継続的に見守っていきます。今回は、TAC-MI学生61名が企業メンターと面談を実施しました。学生たちは自分の強み弱みを把握するだけでなく、研究や発表、キャリアパスなどについての様々なアドバイスを、研究やプレゼンテーション力、キャリア形成に活かすことができます。

物質・情報卓越コース設置記念パーティー

本発表会の締めくくりとして、「物質・情報卓越コース」の設置を祝う記念パーティーが開催されました。 式典の冒頭では、物質理工学院学院長の北本仁孝先生よりご挨拶がありました。コース設置記念パーティーには、物質・情報卓越コースの教員をはじめ、物質・情報卓越教育課程のプログラム担当教員、会員企業の関係者、教育課程およびコースに所属する学生に加え、TAC-MI修了生や本コースに進学予定の修士課程学生など、総勢約100名が参加しました。参加者同士の交流も盛んに行われ、充実したひと時となりました。

また、発表会終了後には、企業の方々や教員から、発表を行った学生へのフィードバックシートを通じて、多くの感想やアドバイスが寄せられました。この面談や交流会、フィードバックシートを通じたアドバイスは、学生にとって非常に貴重な経験となりました。

今後も物質・情報卓越コースおよび物質・情報卓越教育課程では、イベントを通じて社会サービスの実現を見据え、地球規模の視点を持ちながら、産業界が期待する卓越した人材の育成を目指していきます。

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