2024年度 修士課程学生による成果発表会および産学交流イベントを開催
物質・情報卓越教育院(TAC-MI)は9月27日に、大岡山キャンパス西9号館3階講義室で、修士課程学生の成果発表会および産学交流イベントを開催しました。第1部では、修士課程の登録学生19人が対面でのポスター発表に加え、Zoomでのオンライン発表を行いました。第1部には、本教育院の連携協力機関である企業関係者や本教育院のプログラム担当者、協力教員、学生など、学内外からオンライン参加も含め、約100名が参加しました。 午後の第2部では企業メンターと修士課程の学生との面談を実施し、第3部では、産学交流イベントとして、本教育院の会員企業29 社が本教育院の登録学生に向けて、キャリア教育のための企業紹介を行いました。
第1部 修士課程の学生による成果発表会 ~ポスターセッション~
開会式では、物質理工学院の関口秀俊学院長および物質・情報卓越教育院の山口猛央教育院長が開会のあいさつを行いました。続いて、各ブースに分かれ、修士課程の登録学生19人がポスターセッションを行いました。企業関係者や企業プログラム担当者は学生一人一人のポスターをじっくりと見て回り、ポスターを囲みながら、参加者と発表学生による活発な意見交換が行われました。また、各ブースでの対面ポスターセッションと並行して、オンライン参加者向けにZoomで、オンラインプレゼンテーションを行いました。
参加者からは「どの発表も専門外の企業向けに、どのような説明をすれば伝わるのか、工夫されていることが伺えました。」「M1、M2の発表として、質が高いと感じました。」などの感想が寄せられました。 また、発表学生からも「産業界ならではの視点から、様々なご指摘をいただくことができ、勉強になりました。」「発表に関する質問では、この技術を人間社会に応用する際に生じる課題をどう解決するのかといった、実用化に関する質問を多くいただき、研究の将来性について深く考えるきっかけとなりました。」など感想が寄せられ、企業や異分野の方に対し、自身の研究の伝え方を考え、工夫する良い機会となりました。
第2部 企業メンターと学生との面談
昼休憩をはさんでスタートした第2部では、企業メンターと修士課程学生との面談を行いました。物質・情報卓越教育院では、企業メンター制度を導入しています。企業の研究、開発、技術、企画、マーケティング、等の経験豊富な社員との面談により、学生の視野を拡げると共に、自身の強み弱みを把握し、改善へのアドバイスを得るために、設けられている制度です。1人の学生に対し、1人の企業メンターがつき、修士課程から博士後期課程までの間、継続的に見守ります。 本教育院では、修士課程の学生は年1回、博士後期課程の学生は年2回程度、企業メンターと面談を行います。学生たちは、午前の成果発表会のポスタープレゼンテーションを経て、研究からキャリアに関することまで、様々なアドバイスを受けることができました。
第3部 産学交流イベント~会員企業によるキャリア教育のための企業紹介~
第3部では、本教育院の会員企業29社が本教育院の登録学生に向けて、各ブースに分かれ、企業紹介を行いました。 学生からは「5つの企業の説明を受けることができ、各ブースで十分な時間が確保されていたため、博士就職に関することについて聞くことができました。また、その後の自由時間にも、回りきれなかった企業に説明を聞きに行くことができ、満足しています。」「踏み込んだ質問にも回答していただき、有意義な時間になりました。」などの声がとの声が寄せられました。
参加企業 29社
AGC株式会社 / 曙ブレーキ工業株式会社 / 旭化成株式会社 / 大日本印刷株式会社 /
浜松ホトニクス株式会社 / 出光興産株式会社 /JFEスチール株式会社 / 栗田工業株式会社 /
京セラ株式会社 / 三菱ガス化学株式会社 / 三井金属鉱業株式会社 / 日本電子株式会社 /
日本ガイシ株式会社 / 日本特殊陶業株式会社 / 日本化薬株式会社 / 日産自動車株式会社 /
パナソニックインダストリー株式会社/ 株式会社レゾナック/ 株式会社SCREENホールディングス/
セイコーエプソン株式会社 / 住友電気工業株式会社 / 住友化学株式会社 / 太陽誘電株式会社 /
TDK株式会社 / 戸田工業株式会社 / 東レ株式会社 / 株式会社 東芝 / 東ソー株式会社 /
東洋製罐グループホールディングス株式会社
(ローマ字アルファベット順)
産学交流イベントでは、各企業の事業紹介に加え、企業で求められる人材や企業における博士人材の活躍の場について、学生が知ることのできる良い機会となりました。
今後も物質・情報卓越教育院では、企業との交流イベントを通して、社会サービスの実装を見据え、地球規模の視野を持った、産業界が期待する卓越した人材を育成していきます。