イベント案内

2025年度「物質×情報×新産業」フロンティアフォーラム(1/9、1/16、1/23、1/30)

本フォーラムはTAC-MI講義「新産業創出最前線」を学内向けに公開するオンラインセミナーです。
マテリアルズ・インフォマティクスの実社会への応用や、データ科学をもとにした新産業分野の創出等、物質・情報科学と社会サービスを結びつける取り組み例を、企業、大学、研究機関の第一線で活躍する講師陣がオムニバス形式で講義します。
本学の学生、教職員の方はどなたでもご参加いただけます。
ぜひ奮ってご参加ください。
参加を希望される方は下記の申込フォームよりお申し込みください。
※使用言語は日本語です。

開催概要

2025年度「物質×情報×新産業」フロンティアフォーラム

開催日時①2026年1月9日(金)13:30~17:05
②2026年1月16日(金)13:30~17:05
③2026年1月23日(金)13:30~15:10
④2026年1月30日(金)13:30~17:05
開催形式Zoomによるオンライン開催
対象者本学の学生・教職員
主 催東京科学大学
物質・情報卓越コース/物質・情報教育課程

プログラム

2026年1月9日(金)13:30~15:10

阿部 太一

物質・材料研究機構 
構造材料研究センター 組織熱力学グループ 
グループリーダー

「状態図・計算熱力学は何の役に立つのか」

【概要】
現在、状態図を計算する手法としてCALPHAD法が広く用いられている。計算のためのソフトウェアがあり多くの多元系状態図データベースが利用できる。本講義では、計算熱力学の基礎から応用までを紹介する。特に計算状態図の基盤となっている熱力学データの状況を俯瞰しながら、これからの展開を考えたい。

2026年1月9日(金)15:25~17:05


松下 雄一郎

東京科学大学 特任准教授 / 量子科学技術研究開発機構 プロジェクトチーフ/ 東京大学 特任准教授 / 株式会社Quemix 代表取締役社長CEO

「量子コンピュータにおける我々の取り組み ─ 研究からビジネスへの奮闘」

【概要】
量子コンピュータを使った材料シミュレーションの研究成果について、私たちの最近の取り組みを紹介する。あわせて、スタートアップを始めてから経験した戸惑いや失敗、そこから学んだこと、そして学生時代にもっとこうすべきだったと後悔していることについてもお話ししたい。

2026年1月16日(金)13:30~15:10

茂本 勇

ダイキン工業株式会社
テクノロジー・イノベーションセンター
技師長

「生成AI時代の高分子材料開発」

【概要】
GNOMEやMatterGenの登場が示すとおり、今や生成AIは言語や画像、映像といったタスクのみならず,材料生成の領域まで進出している。生成AI時代に企業の材料研究者が何を考えいかに取り組むべきか、演者が専門とする高分子材料を中心に、我々の取り組みを織り交ぜながら議論したい。

2026年1月16日(金)15:25~17:05

滝澤 忍

大阪大学 産業科学研究所 教授

「機械学習を活用する精密有機合成反応条件の迅速最適化」

【概要】
精密有機合成反応開発において反応パラメータ数が多くなるとその探索は指数関数的に増加し、熟練合成化学者の経験に基づく逐次網羅的スクリーニングでも多大なコストを要する。本講義では、我々が展開しているベイズ最適化による多次元パラレル探索を基軸とする最少学習データでの反応条件最適化について紹介する。

2026年1月23日(金)13:30~15:10

髙石 将輝

アイクリスタル株式会社 代表取締役

「製造条件を最適化するプロセスインフォマティクス技術の最新事例と社会的意義」

【概要】
モノづくりにおいては製品要求が年々高度化する反面、開発サイクルは短期化している。プロセスインフォマティクスは最適な製造条件や装置設計、まだ世に無い新材料を効率的に探索するAI技術として近年特に注目を集めている。本講演ではプロセスインフォマティクスの最新事例と社会的意義について紹介する。

2026年1月30日(金)13:30~15:10

島崎 智実

横浜市立大学
生命ナノシステム科学研究科
教授

「材料・分子開発に向けた情報化学の基礎」

【概要】
分子設計において、SMILESなどの分子表現や構造類似性の定量化は重要な役割を果たす。本講演では、情報化学の基礎として、分子表現法と類似性評価の手法を紹介し、材料探索や分子設計への応用可能性を解説する。

2026年1月30日(金)15:25~17:05

大場 優生

ENEOSホールディングス株式会社 
AIイノベーション部デジタル事業開発グループ チーフスタッフ

「Matlantisでひも解く量子化学 × 機械学習の最前線」

【概要】
汎用原子レベルシミュレーター「Matlantis」の開発背景と、機械学習ポテンシャルによる量子化学の新しい可能性を紹介する。後半ではMatlantisを実際に用いたシミュレーション事例を通じて、その応用力と操作性を体験する。

※本講義ではMatlantisを用いた分子設計体験講義を行います。
・講義パート(20分):聴講者も参加可能です
・体験パート(80分):計算サーバの制約上、履修登録者と会員受講者に限定します。

※開催日ごとの募集ですが、講演ごとの参加も可能です。
※本フォーラム参加の方は、聴講のみとなります。単位の修得が必要なTAC-MI学生は、本フォーラムから申し込みせずに、履修登録してください。

お申込み方法

参加を希望される方は、下記の申込みフォームからお申し込みください。


申込締切各開催日2日前

参加申し込みいただいた方には、各開催日前日までにZoom URLをお知らせいたします。

お問い合わせ

問い合わせ先物質・情報卓越(TAC-MI)事務室
TEL03-5734-2943
Emailtac-mi[at]adm.isct.ac.jp ([at]を@に変更してください)

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